私は、とても飽きっぽい性格です。
転職もたくさんして来ました。
引っ越しも、たくさんして来ました。今数えたら、17回!
一人暮らし期間も長かったのですが、その間、2年以上住んだのは、唯一、妻と出会った川崎です。
そんな私でも、子供の頃から変わらず続けて来た趣味(ほぼ仕事に近い)があります。
それが「釣り」です。
いか、私がどんな変遷を経て来たのか、そして、何がそんなに面白いのかを述べていきたいと思います。
釣りとの出会い
私が釣りを教えてもらったのは、しょうっがこう四年生の頃、父親の鮎釣りに帯同して、毛鉤でオイカワを相模川で狙ったのが最初です。
手本を示した父親は釣れず、私に変わったらすぐに釣れました。
その後も、友人たちと一緒に行っても、なぜか私が一番釣ることが多い。
「ひょっとして、私は釣りのセンスがあるのか?」なんて、中学校の頃からそれとなく考えていました。
地元で釣りクラブを作ったり、池の掃除をして得たお小遣いを握りしめて自転車で郊外の釣具屋さんまで釣具を買いに行ったりしておりました。
中学生になったら、精進湖にテントを担いで一人で釣りキャンプに行って、受付のおばちゃんを驚かせました。
高校生になったら、「フィッシング同好会」なるものに入っておりましたが、そこの会長が、「今まで、釣り負けたことはない」と豪語していたのですが、和たちと釣りに行くと、私の方が釣ることが多く、不機嫌になるので、「めんどくさいな」と思って、単独での釣行を好むようになりました。
受験でほとんど釣りに行けなくなった時にも、親に「そんなに勉強ばかりしていないで、たまには学校をサボって釣りにでも行ってこい」と言われて、学校をサボって自転車で釣りに行って、事故に遭ったこともありました。
大学時代は、体育会ボクシング部に入ってしまったので、釣りに行く時間があまり取られなかったですが、それでも暇を見つけて、一人でブラックバスを釣りに行きました。
ボクシングをやっていても、「ワクワク」することはほとんどありませんでしたが、釣りに行ったら、ほぼ確実に「ワクワク」していました。
せっかく大学生になったのだから、ボクシングなんてしてないで、世界を釣り歩けば良かったと、今では思っております。
社会人になっても
社会人になっても、釣り熱は冷めず。
会社から休日に課題を出されても、釣り場の状況が良ければ釣りを優先し、上司によく嫌味を言われたものです。
それでも、難しいとされる津久井湖で夕方にブラックバスが入れ食いになったことがあり、それは今でもいい思い出です。
予備校講師になっても
適正のない会社員の仕事から大好きな「教える」仕事に就いた後も、私の釣り熱は冷めません。
群馬や山梨の塾に勤めた時も、忙しい合間を縫ってブラックバスを釣りに行きました。
地方の方が、釣り環境には恵まれてますね。
都心に近いと、どうしてもフィッシング・プレッシャーが掛かってしまうんですよ。
30代前半まで思いっきり仕事をやって、自分なりに満足を得た時、次には何があるかな、、、と考えた時、そこには釣りがありました。
週五日、不動産屋さんで働きつつも、残りの週二日は予備校で働くというハードスケジュールでしたが、授業の後や、休講の日を狙って、釣りに出掛けてました。
その頃は、ターゲットがブラックバスから管理釣り場(釣り堀)のジニマスにターゲットが移っておりました。
食べると、これがまた美味しいんですね。
当時、神奈川県の座間市に住んでおりましたが、朝一番、三島まで車を走らせて3時間釣りをして、車で座間まで帰ってきて、そこから電車で川越まで行って、夜9時まで授業なんてことしておりましたね。
その頃の画像。
この魚は美味かった!
今はなき三島の釣り場(柿田川フィッシュストーリー)にハマるきっかけになりました。
うちの父親も、海の県(福井県)出身で、よく魚を食べますが、「こんなにうまい魚は食べたことがない!」と驚いておりました。
その後、予備校講師の仕事は一旦お休みして、不動産・建築の仕事に就いたときも、折を見て釣りに出掛けました。
これらの仕事は、平日休みなので、釣りに行くのに非常に好都合なんですね。
長野県の白馬にある「ニレ池」で挙げたブラウントラウト。
営業の仕事に燃え尽きた時も
営業の仕事に燃えていた時には、休日を返上して仕事に邁進しました。
そんな中でも、不調に喘いだ時に、無理にでも時間を作って釣り場へ行くと、いい具合に気が紛れて、却って接客にもいい影響をもたらすことが多々ありました。
釣りに救われた感じですね。
今は休業している、群馬の「赤城フィッシング・フィールド」で吊り上げたサクラマス。
異世界のような自然環境とサクラマスが、仕事のストレスを癒してくれました。
赤城フィッシング・フィールドで挙げた最大の53cm。
見事な鼻曲がりで、ものすごいファイトでした。
大晦日に、神奈川の「うらたんざわ渓流釣り場」で挙げた58cm。
実家に持って帰ると、「シャケみたい」と家族も驚いておりました。
営業の仕事を思いっきり頑張って燃え尽きた時、、、。
「育児に力を入れよう」と心に決めます。
仕事中心の生活から、家族と趣味中心の生活へ
仕事で燃え尽きてしまった後。
そこにあるのは、やっぱり、「釣り」なんですね。
子育ても一段落すると、また釣り熱が頭をもたげて来ます。
仕事もしていましたが、以前のような全没頭の仕事人間ではなく、むしろ、「釣りをするために仕事をする」ような感じになって来ました。
選ぶ仕事は、もちろん、平日休みの「不動産・建築関係」。
いろんな管理釣り場に行きました。
北は北海道、青森、福島、栃木、群馬、茨城、埼玉、長野、神奈川、静岡、、、。
全部で、50箇所以上は行ったかと思います。
いろんな魚がいろんなルアーで釣れました。
美味しくて大きな魚は、クーラーに氷を入れて持ち帰ります。
これは、茨城県の「フィッシングエリアJ」の魚かな?
これは、福島県の「フィッシングエリアほのぼの」かな?
これは、青森県八戸市の「UK」かな?
八戸は、海産物も美味しいので、行くのが楽しみでした。
これは、神奈川県の「フォレストスプリングス」ですかね。
北海道の管理釣り場にも行きました。
今となっては、いい思い出です。
行けるうちに、行っておいて良かった。
これはブラウントラウト。
強烈な色ですね。
これは、群馬県の「黒保根渓流フィッシング」で挙げた、とてつもない大物。
持ち帰り制限を超えてしまったので、計測・お持ち帰りができませんでした、、、。
そして自然湖沼・自然河川へ
ある程度、管理釣り場を満喫してしまったので、自然ともっと大きなフィールドに目が向きました。
まずは、幼い頃から馴染みのある芦ノ湖へ。
芦ノ湖は、3./1が特別解禁で、同日に釣り大会が催されるのですが、初参加で60cm、55cをあげて気をよくしてしまい、毎年のように通うことになりました。
芦ノ湖については、語りたいことが多数ありますので、おそらく、また別途で特集を組むことになると思います。
夕マズメに挙げた会心の一匹。
時期が良ければ、こんな大物あげることもできます。
ブラウントラウト65cm。
すごい顔をしてますよね。
群馬県上野村も、芦ノ湖と同じく3/1に解禁します。
ここは、地元の人が大切に育んだ自然環境と良型のヤマメのファイトを楽しむことができます。
食堂「谷間」のおばちゃんが作る「すいとん定食」も最高!
しっかり管理されていて、放流量も豊富で、良型のヤマメがいくらでも釣れます。
4月になれば、中禅寺湖が解禁です。
ここでしか釣れない「レイクトラウト」を初めとした、綺麗な魚体が魅力です。
もちろん、自然環境も最高です!(クマに注意!!)
惚れ惚れとするような魚体です。
4月の下旬になったら、さらに奥の「丸沼」が解禁します!
こちらは、ニジマスが中心になります。
これは、57cm。よく引きました。
湖畔にある「環湖荘」に泊まっての釣りがオススメです!
5/1になったら、近くの「湯ノ湖」が解禁します!
こちらは、比較的小規模な湖で、放流量が豊富なので、初心者の方にも好適です。
ボートからでも、岸からでも、大物が狙えます。
こちら、ボートで挙げた54cm。
これは、同日に挙げた55cm。
小型しか上がらないこともありますが、こんな日もあるのです。
こちらは、岸から挙げた63cm。
最初は、地球を釣ったのかと思うほど重かったです。大きすぎて、網に入り切りませんでした。
同じく、5/1に解禁する湖に、「野反湖」があります。
こちらは標高がかなり高く、5/1時点で湖が氷結していることもあるくらいです。
草津温泉の近く、長野・新潟との県境に近いところで、ハイウエイから遠いため訪れる人もそれほど多くなく、自然環境も魚も自然状態に近くて綺麗なのが魅力です。
釣り時間は、日の出日の入りまでですが、暑くなってきたら、日の出直後、日没直前のチャンスが多いです。
7月がベストシーズンと言われておりますが、地球温暖化で、少し季節がずれて来ているかもしれません。
秋口も狙い目です。
こんな立派な顔のマスが釣れます。
釣りの何がそんなに楽しいのか
これ、仕事だったら、結構な重労働だと思うんです。
事前準備もかなり必要。
暗いうちに家を出て、車を長距離運転し、酷暑だろうが極寒だろうが雨だろうが、魚を求めて歩き回り、それでも釣れないことがある、、、。
興味がない人にとっては、「一体なぜ?」と思うのかもしれません。
しかし、「釣りキチ」という言葉がある通り、のめりこだ人の熱量は、半端ではありません。
釣りに行くだけでなく、道具へののめり込みぶりも、、、。
私も、稼いでいる時には釣具を買いまくって、その様子をブログに載せていたところ、「会社の金を横領しているのではないか」という疑惑をかけられたことがあります。
それほど買っていた、ということです。
一つには、私たちの遺伝子の中に、「狩猟本能」が備わっていて、それが、私たちを釣りに掻き立てるのだと思います。
遺伝子に組み込まれているのですから、抗しがたいですよね、、、。
そして、釣れないときの悔しさ。
それがいっそう、釣り人のファイト掻き立てます。
一J日頑張って釣れなかった時や、大物をバラした時など。
「次こそは」という気持ちが湧いてきます。
何よりも、「すべては自分次第である」ということが大きいのではないでしょうか。
釣りは、「己の美学」の体現でもあります。
どんな釣りをするのか、どこへ釣りに行くのか、一人で行くのか、仲間と行くのか、どんな釣りスタイルで行くのか、釣った魚は放すのか、持って帰るのか。
釣り場のルールがあれば、それに従うほかありませんが、他の趣味やスポーツに比べて、釣りは制限が少ないと言えるでしょう。
すべては自分次第なのです。
そして、自然との対話。
私たち人間だって、自然の一部なのですから、時にはそれに溶け込むこと、自然と対話する必要があるのでしょう。
「釣りとは何か」
その答えを求めて、今日も釣り人は釣り場を訪れるのです。
Espera
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