秘湯中の秘湯:渋温泉(長野県)
こんにちは。
先日、長野県にある「渋温泉」に行ってきました。
「渋温泉」とは
ここは、昭和の香りが残る「秘湯」として知られており、私も行く前からかなり楽しみにしていました。
私は釣りが趣味で、川や湖によく行くのですが、対象魚がマスなので、釣り場が大体山奥にあるんですね。
そこで、釣りのついでに寄る温泉も、山奥であることが多いのですが、今回の「渋温泉」は想像を超える「山奥感」があります。
なんせ、私からすると「かなり山奥」である群馬県の「草津温泉(野反湖の近く)」から、車でさらに40kmほど、コンビニひとつない道を約1時間走らせた先にあります。
お盆が過ぎて、渋滞も落ち着いてきた頃、子供の保育園・幼稚園(我が家には、四人の男児がおります)渋温泉へ向けて、車を走らせます。
所要時間は、4時間弱(途中渋滞込み)。
途中、お蕎麦屋さんにピットイン
疲労が溜まらないよう、1時間〜2時間毎に休憩を入れていきます。
コンビニでの休憩を一度挟んだあと、以前行ったことがある、「草津温泉」の手前にあるお蕎麦屋さんで昼食を摂ることに決めます。
お昼時をやや過ぎた、一時半くらいのことでした。
お店は、「蕎麦茶房 nanakusa」というお店です。
群馬県吾妻郡長野原大津1061-3
平日にも関わらず、とても混んでおりました。
後から人伝で聞いたのですが、最近、テレビに紹介されたそうです。
道理で、、、。
以前から混んではいましたが、それとは比べ物になりません。
8組くらい待ちでした。
木陰で読書をしながら待ちます。
面白い!
本が面白いからか、店員さんの手際の良さもあるのか、あっという間に順番が回ってきます。
カウンターの端に着座。
すぐに、十割蕎麦のセットを頼みます(蕎麦は、3種から選べます)。
前菜から、本格派。器もいいですね。
ワサビは、自分ですりおろします。
白い粉は、お砂糖です。摩擦を増すためのものです。とことんこだわりの逸品。
天ぷらの盛り方も凝っています。
お蕎麦は、最後に出てきます。
もちろん、最後の一本までいただき、蕎麦湯もいただきました。
お値段は、2500円。
ご馳走様でした。
一路、現地へ
そして、またドライブ再開。
草津温泉の街並みを通り過ぎ、山を越えていきます。
空は、やや曇りがちでした。
下界では、エアコンを連日猛暑が伝えられるような有様で、エアコンを付けっぱなしでしたが、ここでは、エアコンを止めて窓を開けて走ります。
高原の空気が気持ちいい。
車で走っていると、空に突き刺さるような錯覚を覚えます。
途中、岩肌が露出して、硫黄の香りが漂い、「いかにも温泉地帯」と思わせる風景もありました。
風景が雄大なので、ついつい目を取られがちですが、対向車もそれなりにあり、際が崖のところもありますので、注意して走らなければなりません。
「もう、運転にも飽きてきたな」という頃に、ようやく温泉に到着。
現地に着き、辺りを散策
宿泊する宿には、駐車場が併設されていないので、公共の駐車場に車を停めます。
駐車場入り口です。
駐車場を守る神様?
武士をイメージしているのでしょうか?猿の武士ですかね!?
温泉街にはよくあるように、脇には川が流れております。
竹に温泉名が彫ってあります。
街並みは、やや寂れた感が。
これは、上流の橋。
まずは、看板で全体像を確認。
ここに宿泊しました(いい味出してます)
これが、今回投宿する宿。
屋根がやや崩落して(笑)、いい味出してますね。
入り口は、普通です。
中も綺麗でしたよ。
早速、外湯めぐり
チェックインは16時からとのことで、まだ少し早かったので、街を散策します。
まずは、温泉に入っておこうか、、、と思い、調べてみると、宿泊者は無料で入られる公共の温泉があり、それが一番〜九番まであるとのこと。
まずは、一番から。
温泉は街中にあります。
さて、入ろうか、と思うと、、、。
なんと!鍵がかかっています。
そりゃ、そうだ。
鍵をかけなければ、宿泊者ではなくても、入れてしまいますね。
お風呂の鍵だけでも先に渡してもらおうと、宿泊先に電話すると、当ホテルは無人なので、有人の別館に行ってほしい、とのこと。
そこで、少し歩いて別館に行くと、西洋の外国のフロントの方より、カタコトの日本語で、もうチェックインできる、と伝えられます。
そこで、宿に戻り(係からは、謝罪の電話がありました)、お風呂の鍵を取りに行きます。
写真を失念してしまいましたが、お風呂の鍵は、大判のキーホルダーに付いており、紛失を防いでいるようでした。
宿に備え付けの浴衣を着て、下駄で移動します。
お風呂に入ってみました。
中には、私一人だけ。
お湯を触ってみると、、、。
「熱い!」
暑過ぎて、とても入られたものではありません。
カランの冷めたお湯を洗面器で混ぜて、体を慣らします。
そして、端の方のやや湯温が低いところに、なんとか入ることができました。
私は、「ぬるめの湯」が好きなので、先が思いやられるスタートです。
しかし、確かに体は温まりました(温まり過ぎました)。
2番〜5番までチャレンジしましたが、どれも熱すぎて入ることができず、、、。
地元の方は、「入り方を知っている」とのことでしたが、私はその技を会得することができませんでした。
水が出るカランがあるのですが、ホースがついていなかったり、浴槽の栓を抜こうにも、熱すぎて手が入れられません。
結果として、湯気に当たっただけでした(笑)。
それでも、体は温まりました。
現地のお店、そして、武田信玄ゆかりの地へ
途中で、お店に寄って、現地のアイスクリームを食べます。250円くらいだったか。お店の人に「お湯、熱いですよね」と言ったら、「お水を足さないと、入られないですよ」と。
そのやり方が分からないのですが、、、、。
5番湯を出たところで、「史上最強の武将」を呼び声高い武田信玄ゆかりのお寺を訪問します。
字が読めないですね(笑)。
「見ザル聞かザル言わザル」が、訪問者を見守ります。
お寺の麓にある「足湯」は、閉鎖されてました。
パンデミックの影響でしょうか。
宿に戻って、内湯でトラブル(女性四人組)
18時に宿の内湯を予約しているので、一旦宿に戻ります。
お風呂は、このように、札で予約するシステムです。
チェックインも、パソコンで行います。
私は、スムーズにチェックインできなかったので、係の方に電話して代行してもらいました。
今回泊まったお部屋。
「あかん」って、関西の方だと忌避しそうな部屋名ですね(笑)。
18時までゆっくりとして、お風呂へ向かいます。
しかし、、、お風呂が遠い!
時計は持参しなかったのですが、18時をゆうに過ぎて、ようやくお風呂に到着。
しかし、先行者がまだ出ていない、、、。
中から聞こえる声から判断するに、女性グループのようだ。
しばらく待っても出てこないので、「6時から予約しているんですが、、、」と声を掛けても、無反応。
優雅にドライヤーなんぞしております。
仕方ないな、と思ってしばらく待ちます。
しかし、10分過ぎても、出てきません。
私はからずの行水なので、お風呂の所要時間はそれほどかからないのですが、私の次の方もいるので、流石にこれはまずいと思い、「もう出てください。入ってもいいですか?」と声をかけると、「あと2分待ってください!」と中から声がします。
しばらく待つと、女性四組が出てきます。
「すみません」と言いながら、、、。
まあ、女性四人じゃあね。
本当は、30分ー30分の時間割だけど、女性四人とオヤジ一人では、45分ー15分になっても仕方あるまい。
しかし、ルールはルール(ひと組30分というルールです)。
この辺りは、難しいですね。
あなたは、どう思いますか?
夜ご飯を食べ損ねる
無事、時間内に体を洗ってお風呂に入り、またもやお部屋でマッタリ。
19時なったら、外に出て夜ご飯を食べようと決めます。
ところが、、、。
19時に近くなったところで、雷が鳴り響き、大雨が。
仕方がないので、そのまま寝てしまいます。
本当は、今回の旅は、日常を離れて色々考える旅だったのですが、考えをまとめるためのノートを車に置いてきてしまった。
目が覚めた時には、持ってきた本を読んで過ごします。
疲れていたのか、大半の時間を寝て過ごしました。
翌日5時には、また別の内湯の予約を入れておりました。
朝、ギリギリに目覚める。そして、内湯に入り、モーニングを食す
何度か寝たり起きたりを繰り返しながら、最終的に目が覚めたのは、朝の5時8分。
マズイ!お風呂に間に合わなくなる!!
大慌てで準備して、お風呂に急ぎます。
幸い、朝のお風呂はお部屋から近いところにありましたので、時間内にことを済ませることができました。
前日の散策で、喫茶店をチェックしておきましたので、7時くらいには開くかもしれないと思い、それに合わせて荷物をまとめ、時間を過ごします。
不要な荷物を車まで持っていき、喫茶店を目指すと、空いています!
朝7時からオープンのようです。
中に入ると、客は私一人。
店内には、ありがたいお言葉が。
マスターは、70代?くらいの方で、20年ほど、ホテルオークラで働いていたようです(店内に掲示がありました)。
ホットコーヒーにモーニングを注文して待っていると、外国人(ドイツ人風)の夫婦が入ってきます。
日本語はそれほどできないようで、”I can speak English. Let me translate”と翻訳を買って出ます。
無事、ご夫婦もモーニング注文し、マスターは、3色まとめて作ります。
豪華ではないけど、旅先で出会ったこういう素朴な食事は、ありがたいものです。
800円だったかな?
ドイツ人夫婦に”Have a nice day !”と言って店を出ます。
8時にもう一度内湯に入って、お昼ご飯を食べる場所を決定し、宿を出ます。
朝ごはんが軽かったので、お昼はたくさん食べられるかな。
爽快な帰り道
帰りは、晴れていました。
運転していて、とても気持ちがいいです。
ここで、家族へのお土産を買いました。
シャインマスカットケーキです。
全体画像を撮るのを忘れてしまったのですが、中身はコレです。
味はまあ、普通ですかね。
これが6つ入って、700円ほど。
ちょっと高いんですかね(笑)。まあ、観光地料金ということで。
前から来たかった、「伊勢屋本店」へ
草津温泉を抜けて、さらに1時間ほど車を走らせ、昼食の目的地に着きます。
そこは、ラーメン屋さんだったのですが、店構えを見ると、何か違う、、、と思って、急遽、行き先を変更します。
前々から行きたかった、ここへ。
伊勢屋 本店
群馬県渋川市渋川1945-11
前菜に海苔巻き、デザートに団子を。
メインは、これ。
細めのちぢれ麺にあっさりスープがよく絡み、美味い!
チャーシューも絶品です!!
最後の一滴まで完食しました。
温泉に入って疲れが取れたためか、帰りは、あまり休憩せずにまっすぐお家へ帰れました。
とてもリフレッシュできた旅となりました。
Espera
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